当院で行っている不妊検査・治療では、ご夫婦の年齢・不妊期間・検査結果を考慮し、多胎懐妊にならないよう、最適の方法を提示いたします。検査内容や治療法についてはその都度ご説明しますので、わからないこと、疑問に思うことはご遠慮なくお聞きください。
不妊検査
不妊症になったさまざまな原因のうち、どれが実際にその方の妊娠の障害になっているのか、それを調べるために、まず検査をする必要があります。その結果、不妊症の原因がわかれば、その原因を取り除く治療をすれば良いわけですから、検査は治療の第一歩といえます。
不妊原因を探るための基礎検査やタイミング法までの段階の診療であれば、そのほとんどに健康保険が適用されます。一通り基礎不妊検査を受けるための自己負担額は、およそ3~4万円程度とお考えください。
検査を受け原因をつきとめることは、夢の実現の第一歩です。まずは、その一歩を踏み出して見ませんか?
【一般的な不妊検査】
- 基礎体温表
- ホルモン検査(採血)
- 頸管粘液検査
- フーナーテスト(性交後テスト)
- 卵管疎通性検査(通水検査)
- 子宮卵管造影
- 子宮鏡検査
- 精液検査
タイミング療法について
基礎体温、超音波エコー(卵胞発育を確認する)、排卵日検査薬(LHを感知する)などを利用して、夫婦生活を持つタイミングをはかる方法で、不妊治療において、身体に負担が少ない一番自然妊娠に近い方法です。
卵管閉塞や、卵子のピックアップ障害、精子数が著しく少ないなどの明らかな不妊原因が無く、年齢的にもある程度余裕がある場合が対象です。
人工授精について
精子の数が少なかったり動きがにぶかったり、また子宮の入り口から分泌される頚管粘液の状態が悪かったりすると、十分な数の精子が子宮内に進入できません。
このようなケースでは、通常の夫婦生活での妊娠は難しいといえます。
そこで専用のカテーテルを使い、排卵のタイミングに合わせて精子を子宮内に直接注入し、卵子と精子が出会う確率を高めるのが人工授精です。
精子を注入する方法が「人工的」なだけで、精子を注入した後の受精→着床→妊娠という過程はあくまで「自然」であり、性交渉による妊娠と何ら変わりありません。
男性不妊治療について
不妊の半数のケースに、男性側にも原因が認められます。
不妊症は男性、女性両方の診断が必要です。できれば、ご夫婦で相談へいらっしゃることをおすすめいたします。
病院へ行きにくいと思われるかもしれませんが、当院には、ご夫婦で来院される方、男性の患者様もたくさん来られます。プライバシーの保たれた環境も整備しておりますので、お気軽にご来院ください。